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百舌鳥・古市古墳群を世界文化遺産に登録へ イコモス勧告 - 毎日新聞 - 毎日新聞

堺市の百舌鳥古墳群にある大山古墳(仁徳天皇陵)=2019年4月17日、本社ヘリから
堺市の百舌鳥古墳群。手前は宮内庁が仁徳天皇陵として管理している大山古墳、右奥は百舌鳥陵山古墳(履中天皇陵)=2019年4月17日、本社ヘリから
百舌鳥・古市古墳群

 文化庁は14日、日本が世界文化遺産に推薦していた「百舌鳥(もず)・古市(ふるいち)古墳群」(大阪府)について、登録の可否を事前に審査する国際記念物遺跡会議(イコモス、本部・パリ)が、国連教育科学文化機関(ユネスコ)に対し「登録が適当」と勧告したと発表した。6月30日~7月10日にアゼルバイジャンで開かれるユネスコ世界遺産委員会で正式決定し、世界文化遺産として登録される。

 文化庁によると、イコモスが登録を勧告した場合、同委員会でも認められる可能性が極めて高い。登録されれば、昨年6月に決まった「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」(長崎、熊本県)に続き、文化遺産として国内19件目。自然遺産はこれまでに「小笠原諸島」(東京都)などの4件が登録されている。

 同古墳群は、古墳時代の最盛期(4世紀後半~5世紀後半)の政治や文化の中心地の一つ。大陸への航路の発着地だった大阪湾に接する平野の上に築造され、百舌鳥エリア(堺市)に「大山古墳(仁徳天皇陵)」などの23基、古市エリア(羽曳野市、藤井寺市)に「応神天皇陵古墳」など26基の古墳が墳形が残った状態で分布する。

 周辺から朝鮮半島と同じ特徴を持つ土器などが発見されるなど、深い交流があったことがうかがわれ、2017年7月に文化庁の文化審議会で文化遺産に推薦することを決定。18年1月に政府が推薦書を提出し、イコモスが現地で調査を進めていた。

 イコモスの勧告は「世界遺産一覧表」に記載するのが適当かどうかの判断で、(1)記載(登録が適当)(2)情報照会(追加情報を照会する必要がある)(3)記載延期(より綿密な調査や推薦書の改定が必要)(4)不記載(登録は不適当)――の4種類がある。【水戸健一】

ことば「世界遺産」

 1972年の国連教育科学文化機関(ユネスコ)総会で採択された世界遺産条約に基づき、普遍的な価値がある遺跡や歴史的建造物、自然環境を人類全体の財産として保護する制度。2018年7月時点で文化遺産845件、自然遺産209件、複合遺産38件の計1092件が登録されている。各国が推薦した案件は専門家で構成するユネスコの諮問機関・国際記念物遺跡会議(イコモス)の勧告を経て、条約締約国(193カ国)から選ばれた21カ国でつくるユネスコ世界遺産委員会で審議される。

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https://mainichi.jp/articles/20190514/k00/00m/040/006000c

2019-05-13 15:21:00Z
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