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「毎日が地獄」訴える娘…母親の供述調書 虐待の経緯明らかに - NHK NEWS WEB

千葉県野田市で小学4年生の女の子が虐待を受けた末に死亡し、両親が起訴された事件で、このうち虐待を止めなかったなどとして傷害ほう助の罪に問われている母親の栗原なぎさ被告の初公判が千葉地方裁判所で開かれ、検察官がなぎさ被告の供述調書を読み上げました。この中で、次女の出産後、沖縄で暮らしていたなぎさ被告がおととし9月、勇一郎被告と心愛さんらが暮らす千葉県野田市に引っ越し、心愛さんが虐待を受けて亡くなるまでの経緯などが明らかになりました。

おととしの9月23日、なぎさ被告は、先に野田市に転居していた心愛さんと再会しました。このとき心愛さんはどこか元気がない様子で、なぎさ被告が「元気?」と尋ねると「うん」とうなずくだけだったということです。

検察によりますと、遅くともこの2か月前のおととし7月には、勇一郎被告による心愛さんへの虐待が始まっていたということです。

勇一郎被告が自宅のアパートにいないときに、なぎさ被告が尋ねると、心愛さんは「毎日が地獄だった」「夜中にずっと立たされたり、夜中に起こされたり、次女の世話をさせられたりした」などと打ち明けたということです。

それでも、なぎさ被告は、勇一郎被告に虐待があったかどうか確認しなかったということです。

おととし11月、心愛さんが小学校のアンケートで勇一郎被告から暴力を受けていることを訴えたことで児童相談所に一時保護されましたが、心愛さんはその直前に勇一郎被告からの暴力やそれをアンケートで訴えたことについて、なぎさ被告に打ち明けたということです。

しかし、その後、勇一郎被告となぎさ被告は、心愛さんの同意を取ったとする書類を示して、野田市の教育委員会からアンケートのコピーを受け取ったり、「お父さんにたたかれたのはうそです」などという内容の文書を心愛さんに書かせたりして、児童相談所に示していました。

これについて、なぎさ被告は「娘の気持ちを確認しないままだった。申し訳なく、娘の気持ちを踏みにじるものだった。アンケートは夫が見るべきではなかった」などと供述していたということです。

そして、去年の年末からことしの年始にかけての勇一郎被告の虐待について、なぎさ被告は「去年の年末の夜、リビングにいたところ、風呂場で『ドン』という音がして見に行ってみたら、これまででいちばんひどいあざができていた。まぶたがはれたり、頬が切れていたりしていた。大みそかに年越しそばを食べていたところ『もっとおいしそうに食えないのか』と夫が言って、娘がはしを止めてしまった。それがきっかけで罰で風呂場に立たされるようになった」と供述していたということです。

そして、「1月1日にスクワットをさせて娘が倒れ込んだ。そのとき死んじゃうんじゃないかと思い『虐待だよ』と夫に言ったら、逆ギレされてDVを受けた」と供述していたということです。

また、心愛さんが亡くなる直前の暴行については「その事実を知りながら、止めたり警察に通報せず夫に協力したことに間違いはない。しつけの度を超えた許されない虐待だとは思っていたが、娘へのたび重なる暴力で私の中でも慣れてしまうところがあり、また、夫は虐待だと認めないし、やめないと思った。好きだという気持ちもあったことから暴力を容認してしまい、結果、娘が亡くなってしまった」などと供述していたということです。

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https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190516/k10011918671000.html

2019-05-16 11:40:40Z
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