刃物男逃走を許した3つの大きなミス
神奈川県愛川町から刃物を持ったまま逃走している小林誠容疑者。
小林容疑者が逃走して約29時間以上が経過している…。
なぜ、収監直前に逃走を許してしまったのか? その裏には3つもの大きなミスが重なっていた。
横浜地検が公務執行妨害の疑いで逮捕状を取り警察が全国に指名手配したのは6月20日。逃走に使われた車が小林容疑者の地元・厚木市のアパートで見つかったのは19日午後11時半ごろ。このアパートには小林容疑者の知り合いの女性が住んでいたことが20日新たに分かった。
逃走に使われた黒い車の中には迷彩柄のかばんも残されていた。捜査関係者によると車には、小林容疑者が手配写真で着ている服が脱ぎ捨ててあったという。
車が見つかったアパート付近の住民は…
厚木市住民:
この辺いるんだ。怖いな。刃物持っているんでしょ?
周辺は昼間でも雨戸やシャッターを閉め切ったままの住宅も多く、厚木市と愛川町では全ての公立小中学校が休校となるなど地域住民の不安は広がる一方だ。
小林容疑者の逃走をなぜ許してしまったのだろうか?
フジテレビ社会部の平松秀敏デスクは「3つの大きなミスが重なった」と指摘する。
【ミスその1】収監の不手際
19日午後1時過ぎ神奈川県愛川町で横浜地検の職員5人と警察官2人が小林容疑者を収監するため自宅を訪れた。すると小林容疑者は「お前らだましたな。準備するから出て行け!」と叫び、突如警察官らに向け刃物を振り回したという。
その後、刃物を持ったまま自宅近くに止めてあった黒い車で逃走した。
フジテレビ社会部 平松秀敏デスク:
地検の職員と警察官合わせて7人も行ったにも関わらず、刃物を振り回されたからといって結局収監できなかった…再三の出頭要請にも応じてもらえず、しかも家庭訪問までして延々と収監できなかった
【ミスその2】保釈の判断
小林容疑者は傷害・窃盗・覚醒剤取締法違反などの罪で、2019年2月に懲役3年8か月の実刑判決が確定していたが、その時小林容疑者は保釈中だった。
保釈中の小林容疑者に出頭を促すために、横浜地検は複数回自宅を訪れたが接触はできなかったという。
フジテレビ社会部 平松秀敏デスク:
これは裁判所の判断ミスではないかということは指摘されて当然だと思います。3年8カ月という重い罪が確定している。これは保釈を認めるべきではなかったのではないか
FNNの取材に対し最高裁と横浜地裁は、それぞれ小林容疑者の保釈の判断について個別の事件のことには答えられないとしている。
【ミスその3】発表はなぜ遅れたのか?
小林容疑者が自宅から車で逃走したのが19日午後1時過ぎ。ところが発生から4時間近く経った午後5時前、ようやく横浜地検が小林容疑者の逃走を発表する。
緊急配備が敷かれたのは午後5時半ごろで、その直後に相模原南署の近くの国道を走っているところを警察が発見し追跡したものの車はそのまま逃走してしまった。
フジテレビ社会部 平松秀敏デスク:
緊急配備は迅速に行われるべき、4時間半以上たっているのであれば、これは緊急とは言わない。はっきり言って“不手際中の不手際”と言ってもいいかも知れないです
横浜地検は「このような事案を起こしてしまい大変申し訳なく思っています。発表が遅くなって申し訳ありません」としている。
(「Live News it!」6月20日放送分より)
https://www.fnn.jp/posts/00046886HDK/201906202140_livenewsit_HDK
2019-06-20 12:40:00Z
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