十分な食事与えず、病院にも行かず…２歳児衰弱死 - 読売新聞

　札幌市中央区で虐待を受けた池田詩梨（ことり）ちゃん（２）が衰弱死した事件で、北海道警は２７日、衰弱した詩梨ちゃんに適切な救護措置を怠ったとして、傷害容疑で逮捕した母親の飲食店従業員莉菜（りな）容疑者（２１）と交際相手の飲食店経営藤原一弥容疑者（２４）を保護責任者遺棄致死容疑で再逮捕した。

　発表によると、２人は５月中旬から詩梨ちゃんが死亡した今月５日まで、詩梨ちゃんに十分な食事を与えず、衰弱しているのを認識しながら、病院に連れて行くなどの救護措置を取らず、死亡させた疑い。道警は、藤原容疑者についても、莉菜容疑者の自宅に頻繁に出入りし、詩梨ちゃんの世話もしていたことなどから、保護責任があったとみている。

　莉菜容疑者は５日午前５時頃、「娘の意識がない」と１１９番。詩梨ちゃんは救急搬送され、同４０分頃、死亡した。死因は、低栄養による衰弱死。死亡前の２～３週間、十分な食事を与えられていなかったとみられ、体重は約６キロと平均の半分程度で、身長も平均より１０センチ以上低かった。

　遺体には、たばこの火を押しつけられたやけど痕や、多数のあざも確認されており、道警は、詩梨ちゃんに暴行を加えたとして、莉菜容疑者と藤原容疑者を傷害容疑で逮捕。その後、詩梨ちゃんが衰弱死した経緯について、捜査を進めていた。

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