今年は梅雨前線がなかなか北上せず、西日本は平年より大幅に梅雨入りが遅れていましたが、きょうようやく九州北部~近畿で梅雨入りが発表されました。
それだけ梅雨前線が北上してきている、ということで東北地方でも日本海側では大雨となる所がありそうです。
前線を“持ち上げた”2つの熱帯低気圧
きょう梅雨前線を北上させたのは、沖縄の南北にある2つの熱帯低気圧です。
このうち、南のものがあす27日までに台風に変わる予想で、台風の経路にあたる西日本~東日本の太平洋側では大雨になるおそれがあります。
気象庁によると、あす夕方までの24時間で四国や九州南部は250~300ミリという大雨が降る所もある予想で、土砂災害や川の増水などに警戒が必要です。
東北でも大雨になる所も
ただ予想降水量のデータを48時間先、72時間先まで見ていくと、そうした台風の経路にあたる地域と同じくらい大雨になりそうな地域が現れてきます。東北日本海側です。
これは南北に並んでいた熱帯低気圧のうちの北のものが、前線と一体化して温帯低気圧として通過するためで、東北日本海側ではあす夕方以降は活発な雨雲がかかる見込みです。
しかも東~西日本は、台風が抜ければ大雨の峠はひとまず越えますが、東北地方にはその後も30日(日)頃にかけて前線や低気圧による雨雲が断続的にかかる予想です。
このため日本海側では大雨となるおそれがあり、山形など先日大きな地震のあった地域でも雨量が多くなる可能性があります。
きょうの時点では、気象庁の全般気象情報には東北地方の予想雨量は記載されていませんが、今後は各地の気象台・自治体が発表する情報にご注意ください。
【参考資料】
気象庁:大雨と強風及び高波に関する全般気象情報 第2号(6月26日16時30分発表)
https://news.yahoo.co.jp/byline/kosugihirofumi/20190626-00131761/
2019-06-26 12:25:00Z
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