岐阜市のマンションから飛び降りたとみられる同市立中学３年の男子生徒（１４）が死亡した問題で、男子生徒は、金銭を要求されるなど、いじめにあっていたことをうかがわせるメモを残していたことが、捜査関係者への取材で分かった。岐阜県警は、いじめを苦に自殺を図った可能性があるとみて調べている。
男子生徒は３日朝、６階建てマンションの駐車場で倒れているのが見つかり、同日夜に出血性ショックで死亡した。捜査関係者などによると、男子生徒の自宅には、同級生から金銭を要求されていたという内容や、いじめた相手を名指しするメモが残されていた。
同市教育委員会への取材では、別の同級生が担任教諭に、男子生徒がいじめを疑わせる行為を何度も受けていたと記述した用紙を渡していたことも分かった。他の生徒から所持品を隠されていたなどと、いじめを疑わせる内容が１枚にまとめられており、担任教諭は５月末頃に受け取ったが、学校側はこの用紙を紛失したという。
男子生徒の死亡を受けて市教委が３日夜に行った報道各社への説明では、いじめの可能性について「給食の際、同級生から食べ物を押し付けられているのが目撃されていた」と説明するにとどめていた。市教委学校指導課は「当時は用紙のことを把握していなかった。紛失は重大なことと受け止めている」としている。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20190705-OYT1T50169/
2019-07-05 07:16:03Z
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