茨城県守谷市の常磐自動車道でのあおり運転殴打事件で、傷害容疑で逮捕された宮崎文夫容疑者(43)の車に同乗していた交際相手の喜本(きもと)奈津子容疑者(51)=犯人隠避容疑などで逮捕=と間違われ、インターネット上で名指しで誹謗(ひぼう)中傷された女性が23日、東京都内で会見し、「名前と写真が拡散され、精神的にも平常に戻れていない」と訴えた。
女性の代理人の小沢一仁弁護士によると、ツイッターやインスタグラムなどに「自首して」「あなたも指名手配されてますよ?」といった内容が書き込まれたといい、虚偽情報の発信元などを特定した上で、発信、拡散した人を対象に損害賠償を求め、名誉毀損(きそん)罪での刑事告訴も検討する。
都内で会社を経営する女性は会見で「朝起きたら犯罪者扱いされていた。友人からのメールで、ネット上に自分の名前と顔がさらされていると知った。まさか自分の身にこんなことが起こるなんて想像したことがなかった」と語った。
虚偽情報が出回ったのは、宮崎容疑者が全国に指名手配された翌日の今月17日早朝。朝から女性が経営する会社あての電話が相次ぐようになり、転送設定をしていた女性の電話が鳴りやまなくなったという。
女性は「実際にこういうことが起こり、火のない所にも煙は立つと思った。手軽に情報を発信できる時代だが、何かあったときに責任を取ることができるか考えてSNS(会員制交流サイト)で発信してもらいたい」と強調した。
女性と面識のない宮崎容疑者が女性の写真共有アプリ「インスタグラム」のアカウントをフォローしていたことや、喜本容疑者の事件時の服装などが女性が過去に着用していたものと似ていたことなどから誤認されたとみられているが、虚偽情報を最初に投稿したとみられる人物のアカウントは既に削除されていた。小沢弁護士は「アカウントを消したからといって責任が消えるわけではない」と指摘。「最初に情報を公表した人だけでなく、リツイート(転載)した人も含めて法的責任を追及し、先例となる裁判例を取得したい」と話した。
ツイッターのリツイート(転載)数は10万件を超えるとみられるが、すでに一部からは謝罪の申し出を受けているという。悪質な投稿をしたケースを中心に責任追及をしていく方針。
ネット上の虚偽情報をめぐっては、東名高速道路であおり運転を受けた夫婦が死亡した平成29年の事故に関連し、被告の男=1審で懲役18年=と関わりがあるかのような情報を書き込んだとして、福岡県警が昨年6月、名誉毀損容疑で11人を書類送検。また、デマを書き込まれた男性が、損害賠償を求めて提訴するなどしている。
https://news.nifty.com/article/domestic/society/12274-380955/
2019-08-23 09:45:00Z
52781882389196
Bagikan Berita Ini
0 Response to "虚偽情報で被害の女性が会見 - ニフティニュース"
Post a Comment