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韓国海軍、竹島で「領土防衛訓練」開始 - 日本経済新聞

竹島での軍事訓練開始は、韓国が22日にGSOMIAの破棄を決めたのに続く安全保障上の措置となる=聯合・共同

竹島での軍事訓練開始は、韓国が22日にGSOMIAの破棄を決めたのに続く安全保障上の措置となる=聯合・共同

【ソウル=鈴木壮太郎】韓国海軍は25日、島根県竹島(韓国名・独島)の周辺海域で、同島の防衛を想定した定例の軍事訓練を26日まで実施すると発表した。22日に日本と韓国の軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の破棄を決めたのに続く安全保障上の措置で、韓国に対する輸出管理強化に乗り出した日本への反発の意味合いが色濃い。日本の反発は必至だ。

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韓国海軍によると、訓練には海軍と海洋警察の艦艇と海軍、空軍の航空機、陸軍と海兵隊の兵力も動員する。

竹島の防衛訓練は毎年年2回実施している。昨年は6月と12月に実施した。日韓関係の悪化を受け、韓国政府は今回の訓練をいつ、どれだけの規模で実施するか見極めてきた。

文在寅(ムン・ジェイン)大統領は日本の植民地支配からの解放を記念する8月15日の光復節の演説で対日批判を抑制。安全保障上の輸出管理で優遇措置を取っている対象国から韓国を除外する政令の撤回を促すメッセージを送った。だが日本が特段の反応を示さなかったことに大統領府の対日強硬派が強く反発。22日には日本と米国の反対を押し切ってGSOMIAの破棄を決めた。

日本政府による韓国の優遇対象国からの除外は28日に施行される。韓国は日本圧迫の水位をさらに高め、日本に撤回を迫る狙いとみられるが、日本が応じる可能性は薄く日韓関係のさらなる悪化は避けられない。

今回、訓練の名称から「独島」の地名を外した。海軍は「独島をはじめとする東海(日本海)防衛の意志を確固たるものにするため、訓練の名称を東海領土防衛訓練と命名した」と説明している。

韓国が実効支配する竹島近くの空域を巡っては7月23日、ロシアの軍用機が韓国の防空識別区域に侵入。韓国軍は戦闘機を出撃させ、ロシアの軍用機に警告射撃した。同日は中国の軍用機もロシア機とともに、韓国の防空識別区域に侵入した。名称を竹島に限定しなかったのは、より広域の訓練実施で、中ロもけん制する狙いもある可能性がある。

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https://www.nikkei.com/article/DGXMZO48979520V20C19A8000000/

2019-08-25 02:22:33Z
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