2020年03月09日23時05分
新型コロナウイルス対策を議論する政府の専門家会議は9日、会合を開き、国内の現状について「爆発的な感染拡大には進んでおらず、一定程度、持ちこたえている」との見解を示した。一方で「感染者数は一時的な増減こそあれ、当面、増加傾向が続く」として、換気の悪い密閉空間や多くの人が密集する場所を避けることなどを求めた。
専門家会議は先月24日、「これからの1~2週間が急速な拡大に進むか収束かの瀬戸際」とする見解を公表。9日で2週間になるが、この間、安倍晋三首相が大規模イベントの自粛や小中高校などの一斉休校を要請し、専門家会議の新たな見解に注目が集まっていた。
専門家会議は今後の見通しについて、「国内での流行をいったん抑制できたとしても、いつ再流行してもおかしくない状況が続く」と指摘。小規模な感染集団「クラスター」を早期発見する態勢の確立が不可欠とした。
また、専門家会議は感染者が100人を超えた北海道に対し、軽い風邪の症状でも外出を控えることなどを求めたが、その効果を19日ごろをめどに公表するとした。同会議で座長を務める国立感染症研究所の脇田隆字所長は記者会見し、全国で実施されている大規模イベントの中止や延期などの効果も同日ごろ明らかになるとし、「それまでは現状の対策を続けるようお願いしたい」と話した。
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2020-03-09 14:10:31Z
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