キャバクラやバー｢少しでも稼げれば｣ 一部は営業継続 休業要請受け初の週末 - 沖縄タイムス

　新型コロナウイルスの感染拡大防止のため沖縄県が２４日～５月６日、キャバクラやバーを含む７業態を対象に臨時休業を要請したことを受け、対象店舗がひしめく沖縄市と那覇市の二つの歓楽街では２４日夜、休業に応じる店がある一方で、「少しでも稼げれば」と一部が営業を継続していた。だが周囲の人通りはまばらで、開店休業状態が続いている。（中部報道部・豊島鉄博、社会部・城間陽介）

普段週末は地元住民や外国人らでにぎわう沖縄市のゲート通り。飲食店やライブハウスのネオンが消え、ひっそりとしていた＝２４日午後１０時２７分、沖縄市内

　沖縄市の「中の町」では、キャバクラやスナックが入居するテナントビルのネオンが消え、辺りはほの暗い。営業を続ける店もあるが閑古鳥が鳴き、客引きの男性たちがたばこを吹かしたり、スマホをいじったりしていた。

　キャバクラ店を経営するある男性（３０）は、感染拡大を防ぐため自身の店を自主休業している。

　「辛うじて営業している店でも常連客しか入れないようにしている。いちげんさんはどこで飲み歩いてるか分からず、感染リスクもある」と話し、中の町でもゴールデンウイーク中にはほとんどが店を閉めるとみている。

　同市の「ゲート通り」では、ほとんどの飲食店やライブハウスが休業し、周囲が静けさに包まれていた。

　通り沿いで営業中のバーでは外国人客５人が酒を片手に談笑していた。店は休業要請の対象だが、従業員の女性（４９）は「オーナーが『開けたいなら開けていい』と言ってくれる。少しでも稼げた方がいい」と受け流した。

　那覇市松山の飲食店街で目に入るのは、手持ちぶさたのマスク姿の客引きたち。１人は「店に来るのは地元の常連客ぐらい」と声を落とす。

　松山では、県の休業要請に応じている店は全体の４割ほどというが、人通りが少なく、営業店でも開店休業状態が続く。県の休業要請に応じるか、かさむ人件費を勘定に入れながら各店で判断が割れている。

　客引きの一人は「たまに常連さんが来て金をパーッと使う。感染は怖いが休業しようと思っても難しい」と窮状を話している。

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April 26, 2020 at 08:00AM
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