トルコのエルドアン大統領は4日の閣議後の演説で、新型コロナウイルス対策として実施している外出や移動の制限を今月から7月にかけて段階的に緩和すると発表した。ただ「少しずつ日常に戻るが、これは新しい日常になる」と述べ、マスク着用や衛生対策の継続を強調した。

都市間の移動規制を一部解除するほか、長く外出が禁止されている65歳以上と20歳以下の市民に対して、それぞれ日時を指定して徒歩圏内の外出を認める。今月11日以降、ショッピングモールの再開も認める。

トルコの感染者数は中東最多だが、新たな感染者、死者は減少傾向にある。早期治療に重点を置き、甚大な被害が出た欧米諸国より死亡率は低い。4日の保健省発表によると、感染者は12万7659人、死者3461人となっている。(共同)