不案内な土地に行ったら、その土地の人に訊いて教えていただくのがいちばんだと思っている。 【秘蔵写真】ヤンチャそうな坂本や森友哉&中田翔、投手イチロー・丸・根尾、ゴツい山川&平田に細い浅村&松坂…. 以前は、わかりもしないくせに知ったかぶりをして、痛い目に遭ったことが何度もあった。懲りているからだ。 仙台は生まれ故郷だが、野球事情はそんなにくわしいわけじゃない。 土曜が七十七銀行のグラウンド。それだけ決めてやって来て、せっかく東北に来たのだから、もう1日野球の現場に……。 そういう時には、居合わせたスカウトの方に訊いてみることにしている。 明日はどこに行くんですか? 5球団のスカウトが、それぞれに「明日の現場」が違う。無名の高校生内野手の実力を確かめに行く人、福島の独立リーグの新戦力を見に行く人、コロナでまだ個人練習しかしていない大学の様子をのぞきに行く人。
明桜には投手に3本柱が揃う。
中に、高校野球の練習試合に足を運ぶというスカウトの方がいた。 花巻東(岩手)vs.ノースアジア大明桜(秋田)。 どちらにも、東北地区有数の本格派がいて、花巻東には左打ちの大型スラッガーがいる。 決めた、そこだ! 仙台からおよそ150キロ。レンタカーを飛ばして、朝から花巻に行って、午後は急いで仙台に戻って、東北高校で八戸学院光星との練習試合だ。 「弾丸ツアー」はいつものことだ。めったに来られない土地なら、"1つ”じゃ勿体ないさ。 今年の秋田・明桜には、3人の快腕がいると聞いていた。 昨年の秋は、佐々木湧生(182cm79kg・右投右打)が鋭いスライダーを武器にエース格として奮投していたが、今春は、同じ3年生の橘高康太(178cm74kg・右投右打)と長尾光(177cm72kg・右投右打)の2人の右腕が台頭して、強力3本柱を整えて「夏」を迎えようとしている。
橘高康太はこの春から投手に。
先発した投手・橘高は力は確かだが、勿体ないなぁとも感じた。 おそらく130キロ後半ぐらいの強い真っすぐを持っているのに、花巻東打線に結構捉えられている。下位の打者にも、内角速球を両腕をたたまれてレフトポール際にあわや! というライナー性を飛ばされたり、高めを完璧に叩かれて右中間を突破される。 打者が差し込まれても仕方ないようなコースを楽々弾き返されているのは、タイミングに苦労していないせいだろう。 惜しいのは、橘高投手が1、2、3のリズムであっさり投げてしまうことだ。テークバックがあと2秒、ジワ~ッとボールを持てて、1、2ぃのー、3で投げられるようになれば。 打者は投手に、持たれれば持たれるほどタイミングが難しくなる。聞いてみれば、橘高投手、これまでは一塁手としての出場が多く、本格的に投げ始めたのがこの春からとのこと。後ろから前への体重移動より、上体をかぶせて体を二つ折りにして投げるタイプだ。投げるパワーは十分だが、まだ「投手」になりきる過程の途中にいるようだ。
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July 12, 2020 at 09:32AM
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花巻東vs.明桜で見た4人の投手。名門校でさえブランクは大きいのか。(Number Web) - Yahoo!ニュース
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