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はやぶさ2、クレーター探索と今後 JAXA会見(全文1)クレーターは1つではなかった(THE PAGE) - Yahoo!ニュース

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は9日午後、記者会見を開き、小惑星探査機「はやぶさ2」による人工クレーター探索や、今後の活動について説明した。

【動画】はやぶさ2がクレーター作り成功、今後の探査は? JAXA会見

※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「はやぶさ2がクレーター作り成功、今後の探査は? JAXA会見」に対応しております。

     ◇     ◇

登壇者の紹介

司会:本日はお集まりいただき、ありがとうございます。定刻になりましたので小惑星探査機「はやぶさ2」の記者説明会を開催します。まず初めに登壇者を紹介いたします。皆さまより向かって右側から、JAXA宇宙科学研究所「はやぶさ2」プロジェクトチーム、ミッションマネージャ、吉川真。同じく「はやぶさ2」プロジェクトチーム、プロジェクトサイエンティストの名古屋大学大学院環境学研究科教授、渡邊誠一郎さん。同じく「はやぶさ2」プロジェクトチーム、プロジェクトマネージャ、津田雄一。そして宇宙科学研究所研究総主幹、久保田孝の4名です。私は本日の司会進行を担当いたします広報部・報道メディア課長の【ムラカミ 00:02:06】でございます。よろしくお願いいたします。それでは「はやぶさ2」についての説明を行います。

クレーター探索の結果報告

吉川:本日もいらしていただきどうもありがとうございます。では早速、資料に基づきまして説明をいたします。表紙をめくっていただきまして、今日のメインの内容としましては、クレーター探索運用の事後の結果のご報告と、SCI衝突装置の実験の科学についてのご説明、さらには今後の運用方針についてのご説明ということになります。3ページ目は目次ですので、今日はこの目次に沿ってご説明いたしますが、特に3番目と4番目が今日の中心的な話題となります。4ページ目と5ページ目、これ、いつものとおりですので省略いたしまして、6ページ目からになります。

 現状ですが、4月の23から25に掛けてクレーター探索運用事後というのは、衝突装置のあとの探索運用、CRA2という運用を行いまして、無事に衝突装置によってつくられたクレーターを確認しました。その結果を受けて、今後の運用方針を検討しており、今日その結果についてご報告したいと思います。さらに来週なんですが、5月の14日から16日に掛けてターゲットマーカの分離も行う降下運用を検討しております。これも今日ご説明いたします。

 では第2章になりますが、これが前回のクレーター探索運用事後の結果でして、これは実はもう前回記者説明でご説明したことと同じです。運用は4月23から25日でして、4月24日に降下を開始して25日が最低高度1.7キロメートルということで、この最低高度のときにONC-Tというカメラで表面を詳しく観察しました。その結果、クレーターの撮影に成功しまして、詳しくは次の第3章でご説明いたします。さらに、クレーターの位置なんですが、衝突装置で狙ったほぼ予定のところ、非常に近いところに衝突することができたということで、目的としては完全に達成できたということになります。

 次のページは、以前もお見せしました図ですけれども、黄色い丸、この中のどこかに衝突装置が衝突するはずだということでやったんですが、実は非常に精度が良くて、このS01のすぐそばに実際には衝突装置がぶつかっております。なお、このクレーター探索運用の観測は、この右側の紫の四角がたくさん並んでいますけれども、これを全てONC-Tで撮影をしておりまして、これは3月に事前の観測をしたときと同じ場所を観測しておりまして、事前と事後で画像を比べることによって表面の変化が分かると、そういう解析をしております。

 次の9ページ目、これは実際の運用の結果なんですが、これは予定と同じで、この時刻に沿って探査機の降下運用ができたということになります。ここも簡単に省略いたします。

 10ページ目、これがどこに衝突装置がぶつかったかの図なんですが、左側が全体が書いてありますけれども、もともとこの青の丸い円の中に衝突させるという予定だったんですけれども、拡大した右側を見ていただきますと、右側の赤い丸がS01という2回目のタッチダウンの候補地点として選んだ場所なんですが、もともと衝突装置はこの罰印辺りを狙って撃っています。狙ったというよりは、左の図の青い丸の中心がこの衝突目標地点ということになっているだけなんですが、実際この二重丸のところ付近にクレーターができています。

 実際にどこに衝突装置がぶつかったかという、これなかなか解析が難しくて現在調査中ですけれども、クレーターはこの周辺にできていますので、この付近にぶつかったということは事実になります。なので、非常に精度が良くて、20~30メートルずれたところに衝突装置が当たったということは言えるかと思います。これがクレーター探索運用事後の結果になります。

 では次に第3章に移ります。渡邊先生。

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2019-05-09 08:49:00Z
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