自民党の桜田義孝前五輪相(69)=衆院千葉8区、二階派=は29日、千葉市で開かれた会合で少子化問題に言及し「お子さんやお孫さんにぜひ、子どもを最低3人くらい産むようにお願いしてもらいたい」と来場者に呼び掛けた。会合は、猪口邦子元少子化担当相のパーティー。

発言後、「子どもを安心して産み、育てやすい環境をつくることが重要との思いで発言した。誰かを傷つける意図はなかった」と釈明するコメントを報道各社に出した。

出産を巡っては昨年、自民党の加藤寛治衆院議員が同様に発言し、批判された経緯がある。

会合で桜田氏は「少子化は国家的な問題だ」として、女性が生涯に産む子どもの数を示す合計特殊出生率を上げる必要性に言及。「最近は、結婚しなくていいという女性がみるみる増えちゃった」とも語った。

桜田氏は4月の自民党議員パーティーで、東日本大震災の復興以上に議員が大事だと失言し、五輪相を事実上更迭されたばかり。29日の会合では失言を踏まえ「一番にあいさつするよう指名された。最近、良くないことで有名になったが、お世辞を言われるうちが華だ」と述べた。

加藤氏は昨年、細田派会合で「3人以上の子どもを産み育てていただきたい」と発言し、その後に撤回した。(共同)