失効迫るＧＳＯＭＩＡ…日韓両政府、ぎりぎりの調整 - 読売新聞

　【ソウル＝豊浦潤一】２３日午前０時に失効が迫る日韓の軍事情報包括保護協定（ＧＳＯＭＩＡ）を巡り、日韓両政府は２１日、ぎりぎりの調整を行った。両当局者間で、失効の回避につながる何らかの打開策について模索を続けている模様だ。

　韓国政府は２１日、大統領府で国家安全保障会議（ＮＳＣ）の常任委員会を開いた。大統領府の発表によると、ＮＳＣは鄭義溶（チョンウィヨン）国家安保室長が主宰し、「（日韓間の）懸案解決に向けた政府の外交努力を検討し、主要関係国と協議を続けていく」ことを決めた。聯合ニュースは、金鉉宗（キムヒョンジョン）国家安保室第２次長が訪米し、ホワイトハウス高官と会談して２０日に帰国したと伝えている。ＮＳＣでは、ＧＳＯＭＩＡについての金氏と米高官との協議結果が報告されたとみられる。

　また、大統領府は、ＮＳＣで「様々な状況に備える方法についても話し合った」としている。日本との大詰めの話し合いを見据え、柔軟な対応の余地を残したとみられる。

　聯合ニュースによると、康京和（カンギョンファ）外相は２１日、国会の外交統一委員会で「日本の態度の変化がない限り、ＧＳＯＭＩＡは明日で終了する」と語った。日本が輸出管理厳格化措置を解除しない限り、協定をこのまま破棄する方針を改めて示したものだ。ＮＳＣでの協議内容は、文在寅（ムンジェイン）大統領にも報告されたとみられる。

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2019-11-21 13:12:00Z
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