日本相撲協会は４日、新型コロナウイルス感染拡大の影響で２４日に初日を予定していた大相撲夏場所（両国国技館）の中止を発表した。また、７月１９日初日の名古屋場所は開催場所を東京・両国国技館に変更し春場所同様、無観客開催を目指す。秋巡業も中止となった。この日、緊急事態宣言の延長を発表した政府方針に沿い決断した。本場所の中止は八百長問題で揺れた２０１１年春場所以来、３度目となる。
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力士らが一番、安どしているだろう。新大関朝乃山は「東京はすごい感染者。自分らがなってもおかしくないレベル」と不安を吐露した。大関貴景勝は「支度部屋は“３密”どころではない」と警鐘を鳴らした。少々のけがや痛みなど気にしない強者（つわもの）らにとっても、ウイルスという見えない敵は本気で怖い。
集団生活を送る相撲部屋で複数の感染者が出た。クラスター（感染者集団）発生の恐れは常に背中合わせ。さらに、接触を避けるため出稽古、ぶつかりや申し合いを自粛。満足な稽古など程遠く、ぶっつけで本場所を迎えて、けが人多発となれば何のための興行なのか分からなかった。早期の中止決断は力士の調整にとっては大きい。
外出はできず稽古も基礎運動の日々。力士のストレスも半端ではないが、ここが正念場。７月場所まであと２カ月半の“ステイホーム”を踏ん張り切ってほしい。（デイリースポーツ大相撲キャップ・荒木 司）
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May 05, 2020 at 03:45AM
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