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4月の日銀要旨「経済・物価、下振れリスクの方が大きい」 - 日本経済新聞

日銀は19日、4月27日に開いた金融政策決定会合の議事要旨を公表した。委員は経済・物価の見通しについて「新型コロナウイルス感染症の影響を中心に下振れリスクの方が大きい」との見方を共有した。

4月の会合では、金利上昇圧力を抑えるため、国債を必要なだけ上限を設けずに買い入れる方針を決めた。ある委員は「政府と日本銀行が連携して厳しい経済情勢に対応していくという姿勢を訴える効果もある」とした。

物価のモメンタム(上昇の勢い)が失われたことを踏まえ、政策金利のフォワードガイダンス(先行き指針)について、ある委員からは「『感染症の影響』に紐付けたものに変更することが適当である」との意見も出た。

併せて、5月22日に臨時で開いた金融政策決定会合の議事要旨も公表した。この会合では、総枠約75兆円の「新型コロナ対応資金繰り支援特別プログラム」を打ち出した。「感染症の拡大を受けて日本銀行が採用してきた諸措置について、市場や国民から十分に理解されるよう、分かりやすく説明していくことが重要である」との認識を共有した。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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