８歳の長女の手足を縛り、水風呂に入れたとして、暴力行為等処罰法違反（常習傷害）の罪に問われた母親と交際相手の男の初公判が７日、福岡地裁であった。女は起訴内容を一部否認した。検察側は、頭を床につけて回転するダンスの技「ヘッドスピン」を２千回するよう長女に強いていたと指摘した。
母親はアルバイト店員（２９）＝福岡県那珂川市＝で、交際相手の男はダンス講師の八尋潤被告（２９）＝同県筑紫野市＝。
起訴状によると、２人は２０１８年１２月２９日、長女の両手首と両足首をビニールテープで縛り、自宅の水風呂に入れた。１９年１月２４日にも同様にして両手首にけがをさせ、翌２５日には八尋被告が左腕を殴りけがをさせたとされる。八尋被告は起訴内容を認めた。
検察側は冒頭陳述で、２人と長女は１８年７月ごろに同居を始めたと説明。長女の顔を殴った際のあざを児童相談所に注意されたことから、１２月上旬ごろから、あざが残らないように長女を水風呂に入れるようになったと述べた。
１２月中旬に、長女に「わがままをいわない」などの約束事を誓約書に書かせ、約束事を１回破るとヘッドスピンを２千回、５回破ると水風呂への２時間の入浴を強いたと指摘。寝小便をした際の下着を隠したことなどをきっかけに、八尋被告から水風呂に入るよう言われたと指摘した。
母親の弁護側は「バンドで手首を縛ったことは知らなかった」と主張した。（一條優太）
https://www.asahi.com/articles/ASM67410BM67TIPE00Y.html
2019-06-07 07:54:15Z
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