【サンパウロ=外山尚之】ブラジル政府は24日、アマゾン熱帯雨林で続く森林火災の消火のため、軍を出動させたと発表した。同国のボルソナロ大統領はこれまで火災は国の責任ではないとしていたが、国際的な批判が高まるなか、政府として対応すると軌道修正していた。
ブラジル国防省によると、4万3000人の兵士が消火活動のために出動したという。ボルソナロ氏は輸送機が上空から消火活動を行っている動画をツイッターに投稿した。
アマゾンの森林火災は農地開発のための野焼きが原因とされる。ボルソナロ氏は地球温暖化に懐疑的な姿勢で知られ、政府主導の消火活動に消極的な姿勢を示していた。だが欧州各国の間でブラジルとの自由貿易協定(FTA)への反対やブラジル産牛肉の禁輸を呼びかける動きが相次ぎ、軌道修正を強いられていた。
ボルソナロ氏は23日夜、国民に向けテレビで演説。「森林保護は我々の義務であり、違法な伐採やアマゾンを危機に陥れる犯罪行為と闘う」と軍が主導して違法伐採や延焼を防ぐ方針を表明した。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO48979300V20C19A8000000/
2019-08-24 22:54:00Z
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