台風15号による高波の被害が深刻な横浜市金沢区の工業団地で14日、有志の災害ボランティアが支援を始めた。被災した事業所で清掃や片付けに協力。浸水被害が広範囲に及んでいることから、15、16日も行う予定だ。
支援に入ったのは、「やまと災害ボランティアネットワーク」の市原信行代表理事(59)ら約10人。地元事業所の連絡協議会などと調整した上で13日夜に急きょ支援に入ることを決め、有志を募ったという。
14日の活動は、建屋が高波で破壊され、敷地に海水が流れ込んだ古紙卸売りの「國光」横須賀事業所(同区福浦1丁目)で実施。地面にこびりついた古紙や砂などを手作業で除去し、ポリ袋に詰めた。
所属するボランティアサークル経由で活動への呼び掛けを知った関東学院大学1年の守屋貴大サキブさん(18)は「地元ということもあって参加したが、被害は予想以上。仲間と情報を共有したい」と熱心に取り組んだ。
同事業所は1・5メートルほど浸水。古紙をまとめたブロックが50個以上も敷地外に押し流され、重機や作業用の機械も被災した。市村敏明所長は「ブロックは1個1トンぐらいの重さがある。高く積まないようにするなど、風には備えていたのだが」と想定外の高波被害に困惑。紺野浩史専務は「本社からも応援を出しているが、人手が足りない。ボランティアは本当に助かる」と感謝した。
これまで多くの被災地で支援活動に奔走してきた市原代表理事は「東日本大震災や西日本豪雨に重なるような被害状況だ。ニーズに応えるためには、ボランティアがさらに必要」と訴えた。
15日も午前8時半に現地集合し、活動に入る予定。参加する際は、マスクなどの備えやボランティア保険への加入が必要。問い合わせは、市原代表理事電話090(9349)5410。フェイスブックでも情報を発信している。
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2019-09-14 06:31:00Z
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