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プロ野球合同トライアウトで新庄劇場再び 「少しは勇気を与えられたのでは」 - 毎日新聞 - 毎日新聞

トライアウトへの参加後、取材に応じる新庄剛志さん=神宮球場で2020年12月7日

 プロ野球の阪神、日本ハムなどで活躍した新庄剛志さん(48)が7日、現役復帰に向けて一歩を踏み出した。神宮球場で行われた合同トライアウト(入団テスト)に参加し、打って守ってと各球団のスカウトにアピールした。今年は新型コロナウイルス感染防止のため無観客だったが、スタンドにボールを投げ込むファンサービスも披露。現役時代さながらの「新庄劇場」で再出発の場を盛り上げた。

 新庄さんは2006年に現役を引退したが昨秋、自らのネット交流サービス(SNS)で「みんな、夢はあるかい。1%の可能性があれば、必ずできる。みんなも何か挑戦しようぜ」とファンに呼びかける形で、現役復帰を宣言。14年のブランクを経て、日本ハムのユニホームをまとい、現役時代と同じ赤いリストバンドでグラウンドに帰ってきた。

第4打席で左前適時打

12球団合同トライアウトのシート打撃で適時打を放つ新庄剛志さん=神宮球場で2020年12月7日

 与えられたのは4打席。第1打席では特別な思いが湧き上がったという。球場入りした際には「ホームランを打ちたい」といった気持ちはなかったというが、打席では「今までにない感情で体が熱くなった」と振り返る。

 今季広島でプレーした平岡敬人が外角低めに投じた143キロの初球をきっちりと捉えた。結果は二ゴロだったが、新庄さんの本気度が伝わった。日本ハムでともにプレーしたダルビッシュ有(米大リーグ・カブス)はツイッターで「10年以上野球をやっていないのに143キロを芯に当ててるのがすごすぎる」と驚きのコメントを寄せた。

 第2打席は四球、第3打席も二ゴロ。無安打のまま迎えたが、最終打席の第4打席が最大の見せ場となった。走者を置いた場面で、今季ヤクルトに所属した日隈ジュリアスの126キロの変化球に体勢を崩しながらも左前適時打を放った。ここ一番での勝負強さは健在だった。「もう打ち方なんか全部消えた。さあ、俺を見てくれって感じの打席だった」。この1年はひとりで練習する時期もあったが、日米通算で17年プレーした体は球を捉える感覚を忘れていなかった。

 打席の合間には守備にも就いた。華麗な守備と強肩を披露する機会はなかったが、長く主戦場だった中堅では「こみ上げてくるものがあった」。若い選手に足の運び方や打球を追う際のスタートの切り方を教える場面もあった。さらに、外野グラブのままで一、二、三塁の守備にも入るなどどこまでも積極的だった。

 入団テストの模様はテレビやインターネットで中継されたが、球場の外には阪神時代のユニホームを着て声援を送るファンの姿も。安打を放つと歓声や拍手も球場内に聞こえてきた。

 入団テストを終えて、新庄さんは「48歳という年齢で、この舞台に立つまでにいろいろな努力をしてきたものを見てもらい、少しは勇気を与えられたのではないか」と笑顔で話した。

 新庄さんは1990年にドラフト5位で阪神へ入団。01年からは米大リーグでプレーし、04年に日本球界に復帰。日米通算で1524安打、225本塁打を記録した。

 06年に日本ハムが日本一に輝いたのは、ファンを魅了し、仲間を盛り上げる新庄さんの役割も大きかった。舞台は違ったが、改めてその存在の大きさを感じられた一日だった。「6日間待ち、オファーが来なければ、(自分の)野球は終わる」。新庄劇場の幕は再び開くか。【中村有花】

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December 07, 2020 at 06:30PM
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